山形大学工学部 米沢工業会 事務局

 

 就任のご挨拶

 本年(平成29)10月14日に開催しました定例総会、その後の理事会で理事長に選任されました上村勘二です。平素からご支援・ご協力を賜り厚く感謝申し上げますと共に、今後ともご支援をよろしくお願い申し上げます。

 母校、山形大学工学部は明治43(1910)年に全国で7番目に米沢高等工業学校として創立され、科学技術の創造、社会の発展と人類の貢献を目指して教育と研究に日夜努めております。米沢工業会は大正131924)年に同窓生の共栄を目的として創設され、昭和48(1973)年に社団法人、平成25(2013)年に一般社団法人と衣替えをしながら、先輩方の献身的な御活躍により、国内外で連綿と伝統を伝えています。

 さて大学進学率が50%を超えて10年になります。そして、大学の運営交付金等が毎年削減されて13年、全国の大学も運営に苦労をしています。

 その中で、母校 山形大学工学部は非常に努力を重ねています。66日に発表された国立大学法人第2期中期目標期間(H2227年度)評価結果では、山形大学は教育、研究、社会貢献・国際化が良好であり、期待される水準を大きく上回る学部として工学部が記されています。特に財務内容の改善に関しては、有機EL研究体制の強化を中心とした競争的研究資金や、民間企業との共同研究などによる外部資金の受入額の伸び率は52.7%増と全国1位であり、工学部の活動は高く評価されています。

 一方、学生の生活は、親からの仕送り額も減り、アルバイトに精を出す事になり、半数以上の学生は奨学金を貸与され、卒業時の貸与総金額は学生一人あたり200400万円と云われています。そのような中で、昭和30年機械工学科卒業の樋口昌宏先輩とご家族から1,500万円のご寄付を頂き、奨学金給付として使わせていただける事は、学生にとっては慈雨と云えるでしょう。本当に感謝の念でいっぱいです。

 本会は昭和48年の法人化以降母校・学生の支援を続けており、一般社団法人化に移行した際も母校の支援と科学技術の広報支援、それの活動を行うための会員親睦を目的とし、公益比率は約45%の現状です。公益比率を50%以上にしたいと強く願っています。残念なことは、財政基盤である正会員の会費収入が減っている現状です。

 今年度の総会で、準会員を保護者から学生へ、大学院生を正会員とする会員資格変更の定款変更が決議されました。この変更により、会誌・会報は3学年以上の学生に校内で配布します。院生から代議員が選出されます。会誌には学生の記事を掲載します。学生は本会の認知度を高め、本会会員として自覚してくれることでしょう。

 大学とは情報を共有して事業を実施し成果を上げています。125日に開催した大学との懇談会では、本会の現状を説明し大学との連携を深める方策を話合いました。会員の情報収集など会議で提案された事は出来る所から順次進めます。工業会が共催しています工場見学や企業説明会に、大学から参加企業紹介や学生への声掛けが進むことで成果が一層上がり、支援内容等の打合せを深めることで内容が充実し、先生方・学生達の活躍を同窓生へ広く伝えることで同窓生・家族が母校に愛着を覚え、更に工業会の価値が高まるものと考えます。

 これから大切になってくるのが支部活動と考えます。現在も全国26支部は、講演会、会員発表会、地元工場見学、郷土名所史跡見学会、家族芋煮会、学生への企業紹介、若手の会など多様な取り組みをしておられます。支部の活動が、面白い、楽しかった、為になった、来て良かった、また来たいと思って貰える事が、大切であると考えます。そのような支部活動を通じて同窓生の絆を強めていただけることを期待しています。

 母校で先生方・学生達が日々教育と研究に邁進しておられます。実社会でも同じように同窓生が大活躍の事と思います。皆様のご協力の下、先生方・学生・同窓生がお互いに支え合い、励まし合う、そのような工業会であって欲しいと心から願っています。

   平成291219日           一般社団法人米沢工業会理事長 上村勘二